高校生ができるアルバイトは年齢などの関係上、少し限られてしまいます。求人が多いのはコンビニやファミレスのスタッフなどです。「高校生OK!」と書いているところを優先して受けると面接の合格率は高まるでしょう。
「お金を稼いで欲しいものを買いたい」なら時給のよい引っ越し作業や郵便物の仕分けを。「友達とたくさん遊びたい」場合はシフトの融通がきくコンビニやファミレスのスタッフを。「将来の夢に近づきたい」なら夢に向かうための経験が得られる仕事を、といったように目的別にアルバイトを探してみましょう。「時給」「シフトの融通」「労働環境」「身につくスキル」などアルバイトの特徴は職種によってさまざまです。自分の中で条件の優先順位を決めて探すと良いでしょう。
男子高校生・女子高校生それぞれにアルバイトで人気の職種についてアンケートをとったところ、コンビニスタッフやファミレス・レストランのホールスタッフ・キッチンスタッフ、居酒屋のホールスタッフ、食品製造・販売などに人気が集中する結果となりました。これらの仕事ではほとんどがシフト制なので、自分自身の都合に合わせて働けることが魅力だと考えられます。
そのほかでは、男子では力仕事で比較的時給が良い仕分け作業などがランクインしました。また、女子ではおしゃれなイメージがあるカフェスタッフや、軽作業の検品などがランクインしました。
人気があるとはいえ、夕方から夜にかけてのアルバイトは、親に相談し了解を得られてから応募するようにしましょう。人気のある職種では、職場で他の高校生も働いているかもしれません。新しい仲間と一緒に楽しくアルバイトをしましょう。身近にすでにアルバイトをしている友達がいれば直接様子を聞いてみると良いでしょう。アルバイトによってはまかないや社員割などその職種ならではのメリットがあるかもしれません。
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男子高校生の
バイト人気職種ランキング- コンビニ
- ファミレス・レストラン
(ホールスタッフ) - キッチンスタッフ
(ファミレス・レストラン) - 居酒屋(ホールスタッフ)
- 食品製造・販売
- 工場・倉庫内作業(棚卸・検品等)
- キッチンスタッフ(居酒屋)
- 仕分け・ピッキング
- レジ・スーパー
- その他飲食店(ホールスタッフ)
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女子高校生の
バイト人気職種ランキング- ファミレス・レストラン
(ホールスタッフ) - コンビニ
- キッチンスタッフ
(ファミレス・レストラン) - 居酒屋(ホールスタッフ)
- 食品製造・販売
- カフェ・喫茶店
- キッチンスタッフ(居酒屋)
- 工場・倉庫内作業(棚卸・検品等)
- レジ・スーパー
- その他飲食店(ホールスタッフ)
- ファミレス・レストラン
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働いた職種は
何ですか?高校生が選んだ職種は、接客・販売が43%と最も多く、次に工場・仕分け、キッチンスタッフが13%。そして事務・データ入力が9%、イベントスタッフが8%、その他が14%でした。接客や販売は、コンビニやスーパーのレジスタッフから洋服店や飲食店の接客まで職種が幅広く、誰もが始めやすい点で一番に選ばれていると考えられます。次に多かったキッチンスタッフや工場・仕分けは、接客する必要がなく顔なじみのスタッフと一緒に仕事ができるのがポイントと言えるでしょう。
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時給はいくら
くらいでしたか?アルバイトをしている高校生の時給で、最も割合が多かったのが800円台の35%。次に1000円以上が25%、続いて800円未満が23%、そして900円台が17%でした。一般的に高校生の時給は大学生などに比べると、夜に働けなかったり、定期試験などでシフトにあまり入れなかったりする影響で低い傾向にあります。ただ、時給だけでアルバイトを決めると仕事内容についていけないことも出てしまうため時給以外の条件にも気を付けてアルバイトを探しましょう。
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一か月にどれくらい
稼ぎましたか?1ヶ月で稼いだ金額の割合では、5~10万円が最も多く42%。次に10万円以上が22%、続いて1~3万円、3~5万円が並んで16%、1万円未満が4%という結果が出ています。月収で10万円以上を稼いでいる人もいますが、高校生の時給を考えると平均5~10万円が妥当でしょう。また、夏休みを利用してしっかり励めば高額のバイト代も期待できます。ただし、学生の本分である学業に支障をきたさないように気を付けましょう。
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女子高校生ファミレスバイト
初めてのアルバイトがファミレスのウエイトレスでした。最初はお客さまのオーダーをとるのも怖く、何度も注文を聞き直したりするのが苦痛でした。でも私は先輩に恵まれて、ミスをしても「ここはこうするといいよ」といった感じでみんなから優しく教えもらえたので徐々になれることができました。仕事に慣れてくると「家族連れのお客様はこういうところに気をつけたほうがいいかも」とか「私がお客様だったら、どんな風に接客してもらったら嬉しいかな」などを気づかえるようになりました。それによって店長や先輩から「よく頑張ってるね」と言ってもらえて、すごく頑張ることができました。それとキッチンスタッフと仲良くなって、新商品の試食とかもさせてもらえて楽しかったです。もちろん、お客様から「おいしかったよ」とか「ありがとう」などの声もだんだん頂けるようになったことも、このバイトを続けてよかったことの一つです。今はもう辞めてしまいましたが、バイト仲間とは今でもよく遊んでいます。
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男子高校生コンビニバイト
友達がコンビニでバイトを始めたので「じゃあ、僕もやってみよう」という軽いノリではじめてみました。コンビニというとレジだけが仕事だと思っていましたが、実際はほかにも接客や商品管理、発注、在庫整理、宅配便の受付などさまざまな仕事がありとてもいい経験になりました。最初はレジの使い方を覚えるのが難しく、うまくいかなかったのですが、仕事に慣れるにつれて、商品の管理や発注など新しい仕事を任せてもらえるようになって、それが嬉しかったです。アルバイトは真剣にやればやるほど、いろいろ教えてもらえることができ、新しいことをやらせてもらえたり、任せてもらえることがやる気につながりました。コンビニはいろんな商品を扱っています。なので、好きなアイテムや興味のある分野で発注をさせてもらえたり、それがまた売り上げに繋がったときは、やっててよかったって思いました。
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女子高校生食品製造・販売バイト
年末年始に短期アルバイトでお弁当の工場で働きました。仕事内容はスーパーやコンビニで売っているようなお弁当の盛り付けでした。簡単だと思っていたのですが、ベルトコンベアーで流れてくるお弁当に盛り付けるので、初めはスピードについていけず先輩にも怒られることもありました。最初は海苔とか玉子焼きを乗せるだけの簡単な仕事。慣れてきたらおかずの重さを測って乗せる少しむずかしい作業もさせてもらえるようになりました。商品によって作業工程数が違ってくることに注意が必要だったのと、自分のところで時間を使ってしまうと回りの人に迷惑がかかるので、スピーディーにこなしていくようにしました。立ちっぱなしなのが少し大変でしたが、短期だったことと工場の仕事で、時給が高いのが魅力的でした。自分の作業スピードが上がるとやりがいも持てたので、またやってみたいと思いました。
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履歴書
基本的なことですが、履歴書は丁寧な文字で、ボールペンで記入しましょう。アルバイト先の人が読む際に汚い文字だと印象が悪いです。アルバイト先に提出する書類は書き換えられないようにボールペンで記入しましょう。また、証明写真については、3ヶ月以内に脱帽で撮影した証明写真を貼りましょう。当たり前ですが、プリクラやスナップ写真ではだめです。自己PRや資格の欄には嘘は書かないようにしましょう。仮に嘘を書いて合格しても、合格した後に苦労をしてしまいます。
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志望動機
面接時に「近かったから」「なんとなく」などの理由を話すことはやめておきましょう。本当の理由であっても、面接側にすれば「近くならどこでもいいのか」「何となくならやる気がないな」と勘違いされる可能性があります。このような時には、納得できる志望理由を考えておきましょう。例えば「この仕事を以前からやってみたかった」「条件が合う」など面接官が採用しやすい理由を見つけておくことが大切です。
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注意事項
応募する職種にもよりますが、服装や髪型は清潔感のあるものを心がけましょう。例えば肩にフケがついていないか、爪が短く整っているか、不潔な髪型にしていないか(男性は短髪が望ましい)、服にシワが寄っていないかなど、基本的なことではありますが、面接前には必ず確認しておきましょう。飲食店や接客は店員の第一印象が店の印象を左右するため、より注意が必要です。また、面接の際は必ずあいさつを欠かさずに、大きな声で受け答えしましょう。
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テスト期間中はみんなどうしてるの?
お休みをとっている人がほとんどです。
そのためには事前にアルバイト先に許可を得ておく必要があります。毎月シフトを提出する場合であれば、テスト期間はさけて提出しましょう。ただし、毎週曜日で固定勤務などの場合は、アルバイト先に迷惑をかけないようにするために、1か月ほど前から事前に連絡をしておくと良いでしょう。アルバイトの面接などの際には、必ずテスト期間などはバイトを休むことができるかを確認しましょう。せっかく採用されても自分の予定に合わせられなければ、アルバイトが自分の重荷になるだけで学業がおろそかになってしまう可能性もあります。採用時に確認するのを忘れてしまっていたら、できるだけ早めに相談をしましょう。
テスト期間に限らず、長期で休みが欲しい場合は必ずアルバイト先への事前の連絡が必要になります。お金を稼ぐ上での最低限のルールは守りましょう。 -
親への説得や説明はみんなどうしてるの?
単純に「自分で稼ぎたい」「お小遣いが足りない」「ほしいものを自分のお金で買いたい」という理由だけではあまり賛成してもらえません。
親が知りたいのは「なぜアルバイトをしなければいけないのか?」という納得できる理由です。例えば「接客を勉強したいからファミレスでアルバイトをしたい」など、「絶対ココでなければできないことなんだ」というポイントを伝えることが大切です。
また、親は子どもがトラブルや危険に巻き込まれることを当然心配します。仮に、アルバイトに時間をとられた結果、成績が下がったり、アルバイトで帰りが遅くなるなど、少しでも不安に感じる点がある場合、なかなか快くアルバイトを許してはくれないでしょう。しっかりと、アルバイトをすることのリスクを理解して、親にもそれを説明した上で、リスクを回避する方法なども一緒に説得をすれば安心してアルバイトをさせてもらえるかもしれません。